AirPodsProはカオスを記述するか?[似非科学日記]

先々月、AirPodsProを買った。

使い始めの頃、妙な音波に脳が圧迫されるような感覚に陥り、つけないほうがマシだと思っていたけれど気がついたら耳も脳も慣れ親しみ、今は愛用している。 

 

このノイズキャンセリングという機能は、周囲の音と逆位相の音波を重ね合わせることで音を打ち消しあうとのこと。

しかし周囲の音と一言ではいうが、それはいわゆるホワイトノイズで、あらゆる周波数成分が含まれるノイズである。風の音のように、自然倍音であり経時変化し音色変化する。定常的でない曖昧さを孕んでいる。

 

カオスである。

 

カオスは乱れと秩序を共に含んでおり、二分法自体を無効にしてしまう。還元論の底には全体は要素を足し合わせればわかるということがあるがしかし、非線形の場合には要素の足し合わせは成り立たない。

カオスを記述するのには何らかの形で全体をとらえることが必要になる。

 

禅の世界における色という言葉は、物質的現象として存在する変化しうるものである。今ホワイトノイズを禅における色と捉える。色即是空。空とは0。ホワイトノイズには実体がないのである。

つまりAirPodsProの敵は実体を持たないのではないか。

 

AirPodsProはカオスを記述方法するのか?

 

その解決策を考え出した!

全体を記述できないとき、全体は一部以外と想定する。多即一、一即多であるならば多即一以外、一以外即多も真と言える。

実体のないものの内に実体をもつ一部を定義すれば、即ち全体を定義しうる。

 

こうして世の雑音は失くなり静寂が訪れたのだ!( ? )