DaftPunk「Too Long」にまつわる妄想を書いてたらToo Longになった。

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Daft Punkのセカンドアルバム『Discovery』の最後の収録曲「Too Long」について色々な妄想が膨らんだのでぶつぶつとつぶやいておこうと思います。

 


まず『Discovery』のアルバムについてぶつぶつしたい。

 

どうぞバックでかけながら読んでいただけたら。

https://music.apple.com/jp/album/discovery/697194953

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わたし的『Discovery』の良さは”メタさ”にある。

 


アルバム収録曲は14曲でトータル1時間0分。

1曲大体3~5分が多い中、Too Longは10分。これはToo Longだ…。

 


この数字の操り方がメタくてイイ。

 

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さらにはアルバムの最初はDaft Punkの曲で最も巷で有名な「One More Time」、最後は「Too Long」。

 

この2曲はロマンソニー(Romanthony)がボーカルとして参加している。Daft Punkはロマンソニーから多大な影響を受けたと話していて、

 

尊敬するロマンソニーとの作品で”はじまり””終わる”『Discovery』。

 


いい、、イイ、、(good!!)

 

 

 

ちなみにロマンソニーのToo Longリミックスなんてのもある。

Romanthony - Too Long (Detroit Swindle Remix)

https://soundcloud.com/glasgowunderground/romanthony-too-long-detroit

 

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そして『Discovery』は松本零士がMVを手がけたことでも有名である。

松本零士といえば宇宙戦艦ヤマト銀河鉄道999の作者であり御年82歳の漫画家である。

Daft Punkはかねてから松本零士のファンで、Daft Punkから打診したのだという。

ストーリー仕立てになっていて、 ザクレッシェンドールズ(The Crescendolls)というバンドを組む青い肌の宇宙人が楽しくやる話である。MVをまとめたアニメーションも制作されている。

 

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インターステラ5555』(2003年)

 

 

 

ストーリーについて詳しくは↓に載っている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/インターステラ5555

↑うまく反映できない

 

 

私は松本零士に感謝していることがある。

 


邦題。

音楽業界には疎いけれど、邦題っていうのは普通ミュージシャン本人がつけないでしょう、

各国のプロモーションをする人が訳す、間接的なものだと思っている。

 


けれども!

『Discovery』に限っては、松本零士との仕事によりかなり日本が意識されているはず。

邦題も本人たちの意図にかなり近いものになっているに違いない…。

 


フランス人デュオのつけた邦題、、

松本零士のおかげだ!

英語が母国語ではないわたしにとって、Daft Punkとの壁が少し薄いのが『Discovery』というアルバム。

 

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そして「Too Long」の邦題は「自由をこの手に」

歌詞やMVから考えるに、この邦題はよくできていると思う。邦題とは元の名前と抱き合わせで存在するものだから直訳でなくて意訳でよい。

 


「Too Long~自由をこの手に~」

 


この瞬間をどれだけ待ちわびたことか!!

という歌。

 

 

 

ここでしょうもない自分語りを挟ませていただきたいのですが、

浪人中、Daft punkを聴くと

 


第一に、らりる

そして浪人の負の感情がDaft Punkに記憶されるのが嫌

 


というので摂取を控えてたんです。

けれど、1曲くらいええやろ!っていうことで一番好きな「Too Long」は聴いていいことにしてました。

そして試験前に聴いて、(試験待ちわびてた!)だとか予備校終わって駅のホームで聴いて、(電車待ちわびてた!)だとか試験なんて嫌だけど、満員電車で最悪だけど、鬼ポジティブスイッチとして使ってました。甘酸っぱい!

 


話を戻しますと、

「Too Long」は直訳では”長すぎる”というネガティヴに見えた題名でもポジティヴを歌っているんです。

 

待ち遠しかったよ!って

 

そもそもこの曲10分もあるなんて長すぎる!ってのもポジティヴですからね。長ければ長いほどいい。永遠に聞かせてください。

 

 

 

そしてだ!

ここでせっかく戻した話が飛ぶけれども、

フェニックス(Phoenix)というフランスのバンドが「Too Young」という曲を出している。

 

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そう!

フェニックスの(Gt./Key.)のローランブランコウィッツは、ダフトパンクの二人とダフトパンクの前身であるダーリン(Darlin)というバンドを組んでいた。


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1990年にダフトパンクの2人、トーマバンガルテルとギマニュエルとブランコウィッツの同級生3人でダーリンというバンドを結成。

その後93年にブランコウィッツは音楽性の違いから脱退。

94年にダフトパンクとしてのファーストシングル「The New Wave」を発表し、

95年セカンドシングル「Da Funk」が世界的ヒットとなり……

 

大躍進が始まった…‼︎

 


ダーリンの時代の曲は「Cindy so loud」「Darlin」など、ジミヘン好きだったのもうなずけるロックなテイスト。ブランコウィッツが脱退してからハウスミュージックの色が強まった。

 


Daft Punk first single「The New Wave」(1994)

なぜかApple Musicのシングル&EPは『Da Funk』からしかない。

ということで貼っとく。

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https://www.youtube.com/watch?v=D2i0skatDaE

 

 

 

また脱線してる!!why?!

 


そんなブランコウィッツ参加するフェニックスが「Too Young」を発表したのは、デビューアルバム『United』(2000年リリース)

 


Daft Punk『Discovery』は2001年2月26日リリースなので「Too Long」の方が後なのである。

 

 

 

この2曲の共通性はタイトルだけではない。

イントロが一緒!

 


「Too Young」はギター(ブランコウィッツはGt.)、「Too Long」はピコピコ音。

同じなのです。

 

 

 

けれどもけれども、Daft Punkの「Too Long」イントロのピコピコ音は70年代のロスのR&Bバンド、ローズロイス(Rose Royce)の「First Come, First Love」(1978年リリース)のイントロからサンプリングしているのは有名な話。

 

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Rose Royce「First Come, First Serve」

https://music.apple.com/jp/album/first-come-first-serve/299547410?i=299547430
https://m.youtube.com/watch?v=gGtGfKKqtdE

 

イントロを聴く限り、「Too Long」が「Too Young」をサンプリングしたとは考えにくい。「Too Long」は「Too Young」よりも「First Come, First Love」に近い音や雰囲気を持っている。

 

 

 

「First Come, First Love」をサンプリングした「Too Young」に応える形の「Too Long」も「First Come, First Love」をサンプリングしたという構図なのか?

 


回りくどい言い方しかできない自分に凹むけれどもこの長すぎるぶつぶつブログの終着点はここにある。

 


「Too Young」とそれに応える「Too Long」としたら。

「自由をこの手に」以外のストーリーが「Too Long」には込められていたのか?

『Discovery』の最後の曲はどこまで曲を超えていくのか!

 

 

 

「Too Young」の歌詞

"Baby when I saw you turning at the end of the street

I knew a time was gone and it took me like ages

Just to understand that I was afraid to be a simple guy

I tried my best to smile but deep inside my heart

I felt it was shouting like a crowd dancing

I guess I couldn't live without the things that made my life what it is"

 

 

 

色眼鏡なしに見たら、ラブソング・失恋かなと思うけれど、MVにヒロインは登場しない。

ロマンスは感じさせない。みんな漁港で働いて踊っているMV。

わたしには Iがブランコウィッツ、youがDaft Punkに読めてしまう。

 

 

"Can't you hear it calling oh yeah

Everybody's dancin' oh yeah

Tonight everything is over

I feel too young"


と続く。

 


一方Daft Punk「Too Long」は

 


“Can you feel it? Too long”

 


をリフレインする。

 


______________________________________

 


                       “I feel too young.”

 

                 “Can you feel it? Too long”

 


______________________________________

 

______________________________________

 

               “Can you feel it? Too long”


                       “I feel too young.”

 


______________________________________

 

 

後者か。リリースはわずか一年の差。関係性から考えてリリース前に知っていたから前後した…?ううむ。

 

 

こんな細々とした憶測よりビビッときたことがあるのだ。

 


「Too Young」のMV、どこか哀愁漂う現実世界のMVの中で1シーンだけ幻想がある。

1:35ブランコウィッツのギターから虹がでるのだ。

明らかにこのMVの全体のテイストから見てここは異質である。

「Too Long」と同じ音を刻むギターから虹が。

 

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虹といえば、Daft Punkで虹が用いられたのはトーマバンガルテルがプロデューサー・DJのアランブラックスとシンガーのベンジャミンダイアモンドと組んだユニット、スターダスト(Stardust)の曲「Music Sounds Better With You」(1998年7月20日リリース)のMV。

MV中でStardustというバンドがランクインする際にバックで虹がかかっている。

 

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わたしはこの虹に関係性を感じた。(Relation!)

 


1978年「First Come, First Love」

1998年「Music Sounds Better With You」

2000年「Too Young」

2001年「Too Long」

 


この4曲は手紙みたいにつながっているんじゃないか。

 

「Too Young」その歌詞はDaft Punkへの手紙であり、「Music Sounds Better With You」のオマージュでアピールする。

 

Music sounds better with you...

一度は同じバンドを組んだブランコウィッツ…

 

 

そして

「Too Long」は「Too Young」への返信であり、「Too Young」のサンプリング元の「First Come, First Serve」を再度サンプリングし、「Too Young」に則った題名で、歌詞で答える。

 

 

こんな妄想が楽しくてしょうがない。

お粗末様でした。

 

 

 

「Too Young」

Apple Music

https://music.apple.com/jp/album/too-young/696669435?i=696669691

YouTube

https://m.youtube.com/watch?v=yIOL5SSjWdw

 

「Too Long」

Apple Music

https://music.apple.com/jp/album/too-long/697194953?i=697196490

YouTube

https://m.youtube.com/watch?v=Z6_ZNW1DACE